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ロッドのジョイント部が抜けなくなる原因は大きくは次の3つがあります。
原因@ 「熱膨張」
原因A 「ジョイント部の入れ過ぎ」
原因B 「塩噛み」
固着したロッドのジョイントの抜き方を下記に説明させて頂きました。
釣り場でロッドのジョイントが抜けなくて困ったら、試して下さい。
どうしても抜けない場合は、無理に抜くと破損の原因となります。
そのような場合はカーペンターまでご連絡下さい。
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■熱膨張が原因の場合■
ジョイントに挿した時より気温が上がった場合に熱膨張が起こります。
炭素繊維(カーボン)は一般的に熱伝導が高い方ではありませんが、ジョイント部の寸法出しは高精度な
加工がされている為、僅かな膨張でも非常に大きな影響があります。
また、ロッド本体とハンドル部分では膨張率が異なります。
ロッド本体部分の膨張がハンドル部分の膨張よりも大きいために抜けなくなります。
■対処方法■
@エアコンの送風口でジョイントを冷やします。その後、2人でジョイントを抜きます。
Aジョイント部分を氷で冷やします。その後、2人でジョイントを抜きます。
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■ジョイント部の入れ過ぎが原因の場合■
ロッドのジョイント部分は、適正な圧よりも強い圧で差し込んだ場合に抜けないようになります。
あまりに深く入れ過ぎた場合はかなり厄介です。
何をしても抜けなくなります。
■対処方法■
ジョイント部分を氷で冷やします。その後、2人でジョイントを抜きます。
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■塩噛みが原因の場合■
ロッドジョイントに、塩水が入って、それが結晶化する事で固着を起します。 塩噛みがひどい時はかなり厄介です。長期に挿しっぱなしにしないでください。
■対処方法■
ぬるま湯に長時間ジョイントを漬けた後、ジョイント部を氷で冷やして、2人でジョイントを抜きます。
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■抜く際の注意点■
@無理にガイドを持って回さないで下さい。ガイドのフレームが変形します。
Aジョイントに近い部分を持って抜いて下さい。先端部になればなるほどカーボンが痛みます。
Bライトロッドは、捻りながら抜かないで下さい。カーボンが痛みます。
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※ロッドのジョイントが抜けない原因は上記の要因が複合している場合もございます。
また、人間の力では抜けない状態まで深く差し込まれている場合も過去にありました。
何をしても抜けない場合は、カーペンターまでお問い合わせ下さい。
これが抜き方の一例です!
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まず、コンビニなどで四角い氷を買います。 無ければ、小型の角氷を沢山ビニール袋に入れて 使います。
他にも霜がつくくらい冷却効果がある窒素ガスを含んだ
クリーニング用のスプレーが文房具店等で販売されて
います。こちらが入手できるようでしたら同様の効果が
期待できると、ブランクスメーカーからの情報があります。
※最強の方法 大型冷凍庫の−40度以下がありましたら、この中へ 10分位入れます。熱膨張が原因の場合は一撃で
抜けます。
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ロッドのジョイント部を氷で挟んで直接冷やします。
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良く冷えるように新聞紙を巻きます。 作業は日陰で行って下さい。
15分位待ちます。 |
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ロッドのバンドのゴムの部分を本体部分に巻きます。
※生ゴムのバンドがあれば最強です。 |
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出来るだけ捻らずに抜く方がカーボンにとっては 良いのですが、やむ終えない時は GTクラスの ヘビーロッドの場合は捻って抜いて下さい。
2人で本体部分とジョイント部分を持って抜きます。 2人で無理な場合は3人、4人で抜いてください。
ほとんどの場合、この方法で抜けています。 |
ご注意 (必ずお読み下さい!!)
■抜けない場合に絶対やっては行けないこと■
@工具を使ってカーボンを挟む行為
Aグリップ後部からパイプや棒を差し込んで無理やり抜く行為
※径が合っていないと確実にカーボンを傷めます。
ロッドが破損しますので絶対おやめください。何をしても抜けない場合は
カーペンターまでお問い合わせ下さい。
■カーペンターロッドに対して有効です■
ここでご紹介した抜き方の方法は、カーペンターのロッドに採用してます 『テーパー合わせ』 構造の
ロッドに対して有効です。
『ストレート合わせ』 のジョイントでは、どのような事になるかは分かりませんので
カーペンター以外の他社メーカーのロッド(ストレート合わせのロッド) には行わないで下さい。
何ら不具合が出ても責任が持てません。
■個体差■
ロッドのジョイントは、センタレスグラインダーという精密な研磨が出来る機械で作られています。
しかし、ジョイント部分は精度100分台で研磨されていますが、ロッド本体の公差 ハンドル部分の
公差があります。これにより若干の個体差があります。
この個体差により、同じ差込方をしても差込の感覚に ”やや緩い物” や ”やや硬い物” があります。
この個体差で、抜けにくい性質を持ったロッドも中にあります。
逆に抜け易い性質を持ったロッドも存在します。
これは、差込加減をアングラーサイドで調整して下さい。
コツとしまして、最後が当たったという感覚から、ほんの少しグッと“ヒネリ”を加えて差し込んで下さい。
緩過ぎても、強過ぎてもトラブルの原因となります。→ ロッドのジョイント挿し込みについての注意点
■実釣でのご注意■
釣りの最中は、ロッドのジョイント部が緩んでいないか、時々チェックして下さい。
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